全ては、「DJ」という存在を世の中に知ってもらう為。自分流を貫き続けるDJイチナナライバー!

イチナナを代表するトップライバーさんを紹介する『ライバーストーリー』、
第11回目の今回は、「DJ YUTARO」さんにお越しいただきました!
イチナナ配信の中でも自分流スタイルを貫くYUTAROさん。そのかたくななまでのスタイルに秘められた「DJ」に対する熱い思いを伺ってきました。

YUTAROさんは16歳から「DJ」として活動を始めていて、イチナナを始める前からすでに有名だったそうですね。

知ってくれていた人は多いかもしれませんけど、クラブ業界の方がほとんどだったと思います。
あと、16歳からDJ活動は趣味の範囲で始めていましたが、本格的に「DJ」を仕事にできたのは活動を始めて10年ほど経った5年前くらいからなんです。

10年は長いですね!
その頃はどういった「DJ
」のお仕事をされていたんですか?

「箱付きDJ」をしていました。「箱付きDJ」というのは、毎週土曜に同じ箱(クラブ)にいる、そのクラブ専属の「DJ」のことです。そのクラブをトータルでプロデュースする立場にいたんです。
地方や様々な場所に行って自分の名前を売る今の活動とは違って、そのクラブを盛り上げようとしていましたね。

クラブのプロデュースをしていたんですね!
イチナナを始めたのは、やはりプロデューサーとしての視点が関係していたのでしょうか?

最近、外に出てクラブに来る若者たちが少なくなっていっているというのをひしひしと感じていて、自分が働いているクラブのお客さんの動員や盛り上がりを見ていると、厳しくなっていっているのが明らかだったんですよね。
その状況を打破するには、インターネットの力が絶対的に必要だと思い、インターネットの力を借りて別の角度からアプローチしようと思ったのがきっかけですね。

イチナナでの配信はプロモーション活動の一環でもあったわけですね。手ごたえはどうですか?

視聴者はまず配信ルームに入ったら、ライバーの顔や身なりなどを見ると思うんですけど、そこから「DJ」というものに興味を持ってもらうまでのワンステップがすごく大変でした。
配信ルームに入って、ちょっとおしゃべりをしていたら楽しくなってきたという方はいると思うのですが、ただ僕はしゃべることよりも「DJ」をしていることの方が多いので、一般の視聴者からすると入り口が狭いと思います。
「DJ」というジャンルに特化しすぎているというか、洋楽が好きな人じゃないと楽しめない配信かもしれないですね。

「DJ」にプライドをもっているからこその苦悩ですね。少しでも多くの人に見てもらう為に工夫していることはありますか?

“逆にめっちゃ尖る、媚びを売らないこと”です。
「僕はこういうスタイルです。良かったら楽しんでください」というスタンスで普段の配信をしています。
自分を変えないということを一番大事にしていますね。

ご自身のスタイルを貫き通しているんですね。配信を始めた頃、滑り出しは順調でしたか?

そんなスタイルだったので、全然人が集まらなくて、正直苦労しましたね。
しばらくの期間2人のオーディエンスの方と喋ってるという日々が続いたりしていました。ライバーみんな最初の頃は人が集まるまで苦労していると思うんですけど、僕は他の方よりもその時期が長かったんじゃないかと思います。

そのような状況が続いたとき、心が挫けなかったですか…?

正直何度も挫けました。。。笑
それもライバーみんなそうだと思うんですけど、人と人で成り立っているので挫けそうになるということもあるんじゃないですかね。
僕は音楽というものが一本あるので、長く続けられているのかなと思います。

初めて手ごたえを感じられたのは、配信を始めてからどれくらい経った頃でしたか?

1年経たないくらいで、「この調子なら多分いけるんじゃないかな」と感じました。イメージとしては、ビッグウェーブではないですけど、風が吹いたら波が出るようになったなって感じになれましたね。
始めてから半年間くらいはイベントに参加せず、本当に僕の配信を好きでいてくれる人を集めたんですよ。

大きな爆発力よりも、根強いファンを大切にしたんですね。手ごたえを感じたきっかけはなんだったんでしょうか。

台湾で開催したグローバルイベント「ゴールデンフェザー」に出演したことで、名前を知ってもらえたのは大きいかも知れないですね。
今は日々いろんなイベントが開催していると思うんですけど、始めたばかりの頃は「DJ」も少なくて「DJ」に関連したイベントがなかったんですよね。なので「DJ」っていうものをもっとたくさんの人に知ってもらうにはグローバルでプレイして見せるしかないなって思って、台湾で開催したイベントに参加したんです。
もともと台湾で「DJ」ができると思っていて、オーディエンスの方にも「俺、台湾でDJしてくるから」ってめっちゃ言ってたんです。結果多くのファンに知ってもらうことができたんですけど、僕の勘違いで「DJ」はできなかったんです。。。笑

イベント参加の根本も、「自分を知って欲しい」ではなく、「DJを知って欲しい」という気持ちなんですね。
ライブ配信の中で「DJ」を知ってもらう為に環境作りとかは工夫されていますか?

僕がこだわっているのは、音質です。音楽が安くならないように、ライン入力で音楽を出力して、別のパソコンで音圧も調整しているんです。照明だったり見え方だったり、ブラックミュージックに寄せているようなアイテムを置いたりして、「DJ」ということや、どういうことやものが好きなのか?パッと見たときにわかるようにしています。

音だけではなく、空間づくりも工夫をしているんですね。実際、配信を見てクラブに来るという方はいらっしゃいますか?

オーディエンスの方の大半は、クラブに行ったことがない人なんです。
初めてクラブに行くのって怖いじゃないですか。入りづらくもありますし。
ただ、配信を通して、「こういう人がいるなら行っても平気かな」って思ってもらえるようになったというのはオーディエンスの方からのコメントで実感してます。

全くクラブに行ったこともなく、「DJ」も知らない方に配信を見てもらうというのは大変なことですね。

怖い見た目の人が怖そうにやっていても意味がないので、トーク面はふざけて怖そうに見えないようにしています。
「DJ」の部分でいうと、みんなが知っている曲を間に混ぜてあげる。好きなものだけをかけているのはDJではないんで、クラブに来たことない人も取り込める曲を間に入れつつ、自分の色を出していく表現の仕方をしています。
意識しているのは、「全員取り込まない」ことです。来た人全員を取り込もうとするのは良くないと思っていて、好きな人だけいてね、っていうスタンスでやっています。
あと、“DJを見て欲しい!”という気持ちを貫くんです。そこをオーディエンスの方の気持ちに寄せすぎてしまうと、良いものにはならないと思っているので、ブレないことは重要だと思っています。

プロモーションとして完璧なプランニングですね!

「DJ」も上手い下手があるので、上手い「DJ」の方々がもっと増えればいいな、と思いますね。「DJ」の本質は見た目じゃないので、そこを分かってもらえるようなスキルをつけられるように毎日練習をしています。
配信を3時間した後に2時間くらい練習するんです。それくらいやらないと話ながら「DJ」をするって難しいし、そこに合わせたスキルも足りなくなってくるんです。

そんなに毎日練習しているんですか! 凄い…イチナナ配信を始めて以降、現在のDJ活動はどのように変化していますか?

箱付きじゃなくなって、ありがたいことにいろんなところに呼んでもらえるようになりました。
今は、名古屋や大阪などの地方に行く機会がも増えましたね。
嬉しいのが、現場でがっちりたたき上げられた現役バリバリの「DJ」の方が、僕の配信を見てくれるようになったことです。リアルなトップオブヘッド、有名な「DJ」の方をイチナナに引っ張ってこられているのが、続けていて良かったと思えることの一つかもしれないですね。

YUTAROさんのお話を伺って、「DJ」やクラブのイメージがだいぶ変わってきました。「DJ」というものをさらに知ってもらうためにも、これからイチナナ内でやりたいことはどんなことでしょうか。

音楽だけの「DJ」勝負がしたいです!
僕、どうやったら勝てるかって真面目に考えたんですよ。どう勝負かけていくか、自分の色を出していくかって。結局、他の人ができないことをやるしかないですよね。
「DJ」っていうものが好きなので、そこに注目してもらえる男女混合イベントがあったら嬉しいですね。

音楽だけの「DJ」勝負、私も見てみたいです!決して最初から順風満帆ではなかったイチナナの配信ですが、始めてよかったと思いますか?

もちろんですよ!
個人として応援してくれる人が絶対的に多くなりましたし、クラブに来る人も多くなったので、全然変わりました。1でもプラスになるなら、やる価値はあると思います。
続かないという人もいるかもしれないですが、一本やる気や目標があれば続けると思うんですよね。それってイチナナを辞めているんじゃなくて、他のことも辞めていると思うんですよ。
なので、ぼくは目標を持って、続けていくということが大切だと思っています。

YUTAROさんにとって、イチナナとはどんな存在でしょうか。

“アナザースカイ”
「DJ」ってクラブで人前に立ってするものだけだと思っていました。イチナナの配信は、「DJ」の可能性を広げてくれたと思っているんですよね。
ドラムとか歌とか、何にでもそうかもしれないですけど、配信っていう別の場所があったからもっと違うことができるんだなって思わせてくれました。

ありがとうございました!

お話を伺う中で、YUTAROさんの「DJ」に対する熱い想いに触れることができました。真剣な表情に見え隠れする可愛らしさが、彼の魅力の一つなのかもしれません。
そんなYUTAROさんの配信は、毎日21:00〜24:00。最新のDJシーンを届けたいと言う彼の配信ルームに、一度遊びに行ってみてください!