CEO MESSAGE

17 Media Japanでは、社員の行動指針として「17 Way」を掲げています。これは事業として目指す方向を全員が共有し、その基本的なマインドセットを指すもので、「Respect You All」「Focus On Goals」「Break The Norm」の3項目から成っています。イチナナのサービスに関わる全ての人において、そしてイチナナだからこそ大事にしなければならないことを端的に表現しています。

「Respect You All」

最初に「Respect You All」がありますが、これを1番目に持ってきていることに大きな意味があります。ユーザーさんにもオーディエンスの皆さんにもさまざまな人がいますし、台湾発祥のサービスであるイチナナは、台湾、日本、中国本土、韓国など、さまざまな人が携わっているグローバルなチームです。非常に多くの人で成り立っているサービスですから、これを成長させていくには、どこが欠けても成り立ちません。だからこそ、まずは「違う考え方があって当たり前」と認識することを重要視しています。「Respect You All」の中に3つの小項目を掲げていますが、1つ目に『違う意見を歓迎する』を持ってきているのは、この考え方が大前提にあるからです。

小項目の2つ目には、『「I」ではなく「We」で考える』を掲げています。これは「Respect You All」の考え方をより具体的に示している表現の1つです。「I」だけ、つまり自分自身を主軸で考えると、自分の考えと異なる考え方を受け入れ難くなってきます。そうではなく、異なる考えを持つ人がいた場合に、「どうしたら同じ方向を向くことができるか」を考えることを心がけてほしいのです。「I」自分だけがよいのではなく、「We」で考える。この「We」というのは、社員同士はもちろんですが、ライバーさんやオーディエンスの皆さんにとって、本当にこれは価値があることなのか、自分だけでなくそこに関わるすべての人にとってベストアンサーなのかという考え方をすることを意味しています。

3つ目の「『Give First』でアクションする」は、ライバーさんに対して、オーディエンスの皆さんに対して、他の社員に対して、どんな価値提供をできるのか、というところからスタートする考え方です。自分が組織から、もしくはライバーさんやオーディエンスの皆さんから何かをもらうことを前提とするのではなく、まず、自分から価値提供をして、後から自分がTakeできるものが存在する、という順序で考えることを尊重するという意味です。

「Focus On Goals」

「Focus On Goals」を2つ目に掲げている理由は、イチナナがNPOではなく、営利を求めて活動する企業だからです。当然、売上や利益といった数字的な結果は、絶対的に必要なゴールの1つです。「これが誰かの価値になる、意味がある」と思うことでも、それが売上や利益に結びつくという、そのフォーカスをずらさないことを重視しています。

こちらも3つの小項目を掲げていますが、1つ目が『ゴールを明確にする』です。売上や利益というのはクリアなゴールとして認識しやすいものですが、日常の活動において売上や利益に直接つながる行動というのは、それほどダイレクトに見えるものではありません。多くの状況において、目の前のタスクや今日がんばっていると思っている業務が、本来のゴールに近づかない方向に進んでいるケースは多々あります。常に自分のゴールがどこにあるのかを明確にし、その方向に自分は向かっているのかということを意識する。そういう意味でこの項目を掲げています。

2つ目の『ゴールを常に意識する』というのは、『ゴールを明確にする』と似ていますが全く意味が違います。ゴールが何かを明確にしたうえで、どこに向かうべきかをクリアにし、日々忙殺される業務の中で、ズレが生じないように常に意識することが大切です。

3つ目の『ゴールの達成にこだわる』は、この通りの意味です。私たちは、個人として経済的なリターンを得てチームの活動に貢献している以上は、そのチームにとって結果が出る状況でなければ、個人の数字にも返ってこないという、非常に当たり前の考え方です。

「Break The Norm」

3番目に掲げている「Break The Norm」の「Norm」は、ノーマルなもののことで、「ありきたりのもの」とか「今のままの」といった言い方もできます。イチナナでは、常に現状を破り続けるということを求めています。例えば会社の組織が変わっていったり会社外の環境が変わっていったりする状況においては、今までと同じ常識や方法が正しいという可能性が低くなると思います。特にこれだけインターネットの業界で変化の激しい時代においては、昨日まで正しかったことや常識だったものが、そのままであり続けることはない、という前提に立つという意味を込めています。
また、個人のキャリアとして見た場合にも、精一杯の努力で達成したラインは、次からはそのラインがノーマルになるはずです。だから、それを壊して進んでいくという考え方も「Break The Norm」にはあります。個人のキャリア、個人のマインドセットという意味でも、あるターゲットに達したら、それでよしとせずに次なる高みを求めてほしいのです。

ただし、「Break The Norm」という考え方においては、無理難題をそのまま受け止めるような根性論的な話になりがちです。ここで掲げているのはそういう意味ではなく、困難に直面したときでも、常にクリエイティブなオープンなマインドで「どうやったらそれができるのか」という考え方を意識することを求めているのです。結果的に難しいことや不可能なことが生まれるかもしれません。しかし、自分のキャパシティにとって難しい状況が出てきたときに、最初から「それは難しい」と考えるのではなく、1%、いや0.1%でもいいので、どうすれば実現し得るかという可能性を考えてみることが大事なのです。
人は難しいテーマに直面すると、脳内停止しがちです。その時点で「できない」という昔ながらの経験に基づく常識に縛られることになります。だから常に「ひょっとしたらできる可能性がある」と考えるように自分に問い聞かせてほしい。これが小項目の1番目と2番目に『常にプラスαを求める』と『「できない」ではなく「どうやるか」』を掲げている理由です。

常にプラスαで考え、「どうやるか」という意識で取り組むことで1つのターゲットに達すると、成功して自信がつくものです。自信がつくと、同じレベルの目標に対しては満足しない、もしくは比較的容易に達成できる自分にグレードアップしているはずです。次のターゲットもアップデートしていかない限り、その人の成長は途絶えてしまう。個人の成長なくして会社の成長はあり得ません。だからこそ、イチナナでは3番目の『「当たり前」のレベルを上げ続ける』ことを常に求めています。

私たちは、既存の芸能界やジャンルに捉われず、あらゆる表現者(アーティスト)が気軽に才能を発揮できる場所を提供し、多くのファンの方々が彼ら・彼女らの夢を応援することができるプラットフォームを創り出していきます。

  • 代表取締役 小野 裕史

  • 小野裕史(おの・ひろふみ) 1974 年生まれ、札幌出身。東京大学大学院理学系研究科 生物科学専攻 修了。2000年より株式会社シーエー・モバイルの第一号社員として創業を率い2008年専務取締役を退任し独立。インフィニティ・ベンチャーズ設立。日本と中華圏でベンチャー投資を行いながら、自ら起業家としてサンシャイン牧場のRekoo Japan、ジモティー、グルーポン・ジャパン、Farfetch Japanなどの創業を率いる、投資家兼シリアルアントレプレナー。また、国内最大級のベンチャー経営者カンファレンス Infinity Ventures Summitを主催。「コミュニケーションこそがインターネット時代の最大のコンテンツ」と考え、「いつでも・誰でも・どこでも」が豊富にあふれる現代に、Liveの臨場感を共有できることに価値を見出し、株式会社17 Media Japanの代表取締役も兼務。

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